LE SSERAFIM「BOOMPALA」は、2nd Studio Album『PUREFLOW pt.1』のタイトル曲として発表された一曲です。
最大のポイントは、1990年代の世界的ヒット「Macarena」の記憶を、現代K-POPのダンス曲として大胆に再構築していること。
この記事では、曲の元ネタ感、MVの見どころ、そして採石場を舞台にしたパフォーマンス映像の迫力を整理します。
「BOOMPALA」は何が面白い曲なのか
「BOOMPALA」は、LE SSERAFIMらしい強いパフォーマンス性に、ラテン由来のリズム感と遊び心を重ねたダンスナンバーです。
特に印象的なのは、「Macarena」を思わせるフレーズや身体の動きの記憶を、単なる懐かしさではなく、今のK-POPらしい集団パフォーマンスへ変換している点です。
「Macarena」は、世代や国を越えて広がった参加型のダンス曲として知られています。「BOOMPALA」はその記憶を借りながら、LE SSERAFIMの武器である切れ味のあるフォーメーション、表情の強さ、ステージ映えする構成へ引き寄せています。
長く洋楽やダンスポップを聴いてきた耳には、この曲の面白さは「懐かしい曲を引用したこと」だけではなく、過去の大衆的なダンス感覚を、今のK-POPの密度で塗り替えているところにあるように感じられます。
『PUREFLOW pt.1』の中での立ち位置
「BOOMPALA」は、2026年5月22日にリリースされた『PUREFLOW pt.1』に収録されたタイトル曲です。
『PUREFLOW』という言葉は「POWERFUL」のアナグラムとしても受け取れるタイトルで、アルバム全体には、恐れを消すのではなく、受け止めながら進んでいくようなテーマが流れています。
LE SSERAFIMはデビュー時から「FEARLESS」という言葉を重要な軸にしてきたグループです。その文脈で見ると、「BOOMPALA」はただ明るく騒ぐ曲というより、不安やためらいを身体ごと振り切っていく曲として聴くと輪郭が見えやすくなります。
重たいメッセージを正面から語るのではなく、リズムとダンスで前へ進ませる。この軽さと強さの混ざり方が、LE SSERAFIMらしいポイントです。
Macarenaの引用が効いている理由
「BOOMPALA」で重要なのは、元ネタ感をそのまま懐メロ的に使っていないことです。
「Macarena」は、覚えやすいリズム、反復されるフレーズ、誰でも真似しやすい振り付けによって広がった曲でした。「BOOMPALA」はその参加型の空気を受け継ぎながら、より鋭いビート、現代的な音圧、K-POPらしいカメラ映えする振りへと置き換えています。
つまりこの曲は、単に「昔の有名曲を使った曲」ではありません。
- 聴いた瞬間に引っかかる反復フレーズ
- 身体が先に反応するダンス感
- グループ全体で一気に押し切るステージ感
- 過去のポップカルチャーを今の文脈で更新する遊び心
この4つが重なることで、「BOOMPALA」は一度聴くと耳に残りやすい曲になっています。
MVで注目したいのは、祝祭感と少し奇妙な遊び心
公式MVでは、LE SSERAFIMらしいクールさだけでなく、どこか奇妙でカラフルな祝祭感が前に出ています。
「Macarena」由来の親しみやすさを感じさせつつ、映像は単なるレトロ再現には寄せていません。明るさ、異物感、ダンスの圧、メンバーそれぞれの表情が次々に切り替わり、楽しいのに少し不思議なテンションがあります。
このバランスが「BOOMPALA」の映像的な見どころです。
LE SSERAFIMは、きれいに整ったガールズグループ像だけでなく、少し挑発的で、時にクセの強い見せ方も武器にしてきました。「BOOMPALA」のMVも、その延長線上にある作品として見ると、曲の遊び心がより伝わりやすくなります。
採石場パフォーマンス映像で際立つダンスの圧
今回のYouTube映像は、公式MVではなく「OFFICIAL PERFORMANCE FILM @ THE QUARRY」として公開されているパフォーマンス映像です。
採石場を思わせる無骨なロケーションは、曲の祝祭的な軽さと対照的です。背景がシンプルで硬質だからこそ、メンバーの動き、隊列、腕の振り、足元のリズムがより強く見えます。
特に「BOOMPALA」は、フレーズの中毒性だけでなく、踊られることで完成度が上がる曲です。音源だけで聴くとポップなダンス曲に聞こえますが、パフォーマンス映像で見ると、曲の芯にあるフィジカルな強さが一気に立ち上がります。
長くダンスポップを追っていると、こういう曲は映像で化けるタイプだと感じます。メロディの良さ以上に、身体の動きとセットになった瞬間に記憶へ残る曲です。
歌詞テーマは「恐れを消す」より「踊りながら抜け出す」
「BOOMPALA」の歌詞は、深刻な感情を長く語るというより、迷いや不安をリズムの中で軽くしていくような方向性があります。
LE SSERAFIMの楽曲には、自分の弱さや視線への反発を、強いパフォーマンスへ変換する流れがよくあります。この曲でも、メッセージは重く説教的ではなく、もっと身体的です。
考えすぎる前に動く。
怖さを抱えたままでも、音に乗って進む。
その感覚が「BOOMPALA」の明るさを支えています。
だからこそ、この曲はただのパーティーソングではなく、LE SSERAFIMのグループ像とも自然につながっています。
「BOOMPALA」はどんな人に刺さる曲か
「BOOMPALA」は、LE SSERAFIMのパフォーマンスが好きな人はもちろん、K-POPの中でも少しクセのあるダンス曲を楽しみたい人に向いています。
特に刺さりやすいのは、次のような人です。
- 「Macarena」のような参加型ダンス曲の引用に反応する人
- LE SSERAFIMの強いフォーメーションダンスが好きな人
- 明るいだけではなく、少し奇妙でクセのあるポップ曲が好きな人
- MVよりもパフォーマンス映像で曲の魅力を確認したい人
「BOOMPALA」は、音だけで完結するというより、映像と一緒に見たときに印象が強くなる曲です。
懐かしさを借りながら、そこに今のK-POPの運動量と視覚的な強さを注ぎ込む。LE SSERAFIMがこの曲で見せているのは、過去の流行へのオマージュではなく、自分たちの身体で新しい熱量へ変えてしまう力です。
LE SSERAFIMの代表曲・MVをもっと知りたい人へ
「BOOMPALA」からLE SSERAFIMに興味を持った人は、グループの代表曲やMVをまとめてチェックしておくと、彼女たちの魅力がより立体的に見えてきます。
LE SSERAFIMは、強さ・自己確信・しなやかなパフォーマンスを軸に、作品ごとに異なる表情を見せてきたグループです。デビュー初期のコンセプトから近年の楽曲まで追うと、「BOOMPALA」がどの流れの中にある曲なのかも分かりやすくなります。
LE SSERAFIMの代表曲やMV解説は、以下のまとめページで紹介しています。


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