Bebe Rexha「One Day」は、タイトル通り“いつか”という未来への視線を感じさせるポップソングです。
この記事では、「One Day」の意味、歌詞から伝わる感情、そしてMVを『Dirty Blonde』期の表現としてどう見ると面白いのかを解説します。
派手な高揚感よりも、少し先の自分を信じようとする余韻が残る一曲です。
「One Day」の意味は“いつか”という未来への願い
「One Day」は、日本語にすると「いつか」「ある日」という意味です。
恋愛ソングとして聴くこともできますが、この曲で印象的なのは、今すぐ答えを出すのではなく、未来に向かって感情を預けているようなニュアンスです。
たとえば「いつか分かる」「いつか変わる」「いつか報われる」という言葉には、前向きさだけでなく、まだ整理しきれていない痛みも含まれます。
この曲のタイトルも、単なる希望というより、今はまだ届かないものに向けて、静かに手を伸ばしている感覚として受け取ると、歌詞の温度が見えやすくなります。
『Dirty Blonde』期のBebe Rexhaだから響く曲
「One Day」は、Bebe Rexhaの『Dirty Blonde』期の楽曲として聴くと、より意味が深くなります。
『Dirty Blonde』は、Bebe Rexhaがより自由な表現に向かった時期の作品として位置づけられており、曲ごとに映像を伴うヴィジュアル・アルバムとして展開されています。
その中で「One Day」は、強く踊らせるタイプの曲というより、アルバム全体の中で感情の奥行きを作る役割を持った曲に聞こえます。
Bebe Rexhaはこれまでも、ダンス寄りのポップ曲の中に不安や孤独を混ぜるのがうまいアーティストです。洋楽を長く追っていると、彼女の魅力は「強い女性像」だけではなく、その裏側にある揺れまで歌にできるところにあると感じます。
MVは“物語を説明する映像”より、感情の空気を見せる作品
「One Day」のMVは、公式にはOfficial Visualとして公開されています。
そのため、細かいストーリーを順番に読み解くというより、曲の感情を映像の質感で補強する作品として見るのが自然です。
Bebe Rexhaの『Dirty Blonde』期の映像は、1曲ごとのMVで完結するだけでなく、アルバム全体のムードをつなぐ役割も持っています。
「One Day」の場合、タイトルが持つ“まだ来ていない未来”の感覚と、映像作品としての静かな余白が重なりやすいのがポイントです。MVを見るときは、派手な演出だけでなく、表情、間、光の使い方、カメラが作る距離感に注目すると、曲の切なさがより伝わってきます。
歌詞で響くのは、強さよりも“待つ”感情
「One Day」という言葉には、すぐに勝ち取る強さではなく、待つこと、耐えること、信じることのニュアンスがあります。
歌詞の語り手は、完全に吹っ切れているというより、まだ心のどこかで未来の変化を見ているように感じられます。
英語の「one day」は、日本語の「いつか」と同じく、希望にも諦めにも近づく言葉です。言い方によっては明るく聞こえますが、ポップソングの中で使われると、今はまだ足りないものがあるという感情も浮かび上がります。
この二重の響きが、「One Day」を単純な前向きソングで終わらせていない部分です。
短い曲だからこそ、余韻が残る
「One Day」は、長く展開する大作というより、短い時間で感情を切り取るタイプの楽曲です。
近年のポップスでは、2分台の曲が珍しくなくなっていますが、この曲もその流れの中で、ひとつの気分を濃く閉じ込めるように作られています。
- タイトルはシンプルでも、感情の幅がある
- MVは説明よりもムードで伝える
- 『Dirty Blonde』全体の中で、内省的な余白を作っている
- Bebe Rexhaの強さと弱さが同時に出ている
今あらためて聴くと、この曲は大きなサビで圧倒するというより、聴き終わったあとに少しだけ心に残るタイプのポップソングです。
Bebe Rexhaの曲をもっと知りたい場合は、代表曲やMV解説をまとめたページもあわせて読むと、彼女の変化がより分かりやすくなります。

