Carly Rae Jepsen「I Really Like You」は、2015年にリリースされたアルバム『E•MO•TION』期の代表的なポップソングです。
MVで大きな見どころになっているのは、俳優トム・ハンクスが主役のように登場し、リップシンクとダンスで曲のハッピーな空気を全身で表現していることです。
トム・ハンクスがMVの主役級に見える理由
このMVの最大の特徴は、Carly Rae Jepsen本人だけでなく、トム・ハンクスが映像の中心にいることです。
MVでは、トム・ハンクスが街を歩きながら「I Really Like You」をリップシンクし、ファンと交流し、最後にはCarly Rae JepsenやJustin Bieberたちと一緒に踊ります。
普通ならポップスター本人を前面に出すところを、誰もが知る名俳優に“全力でかわいいポップソングを演じてもらう”構成にしているのが、このMVの強さです。
そのギャップによって、曲の甘さが照れくさくならず、むしろユーモアと祝祭感のある映像になっています。
「I Really Like You」は“好き”があふれる直前の曲
タイトルの「I Really Like You」は、直訳すると「あなたのことが本当に好き」という意味です。
ただし、この曲で面白いのは、「I love you」と言い切る前の段階を歌っているところです。
まだ“愛してる”とまでは言えない。
でも、ただの“好き”ではもう足りない。
その間にある、浮かれていて、少し焦っていて、でも抑えきれない気持ちが「I really, really, really, really, really, really like you」という反復に詰まっています。
英語としてはとてもシンプルですが、何度も「really」を重ねることで、理屈より先に気持ちが走ってしまう感じが伝わります。
2015年の『E•MO•TION』につながる明るい先行シングル
「I Really Like You」は、2015年3月にリリースされた楽曲で、Carly Rae Jepsenのアルバム『E•MO•TION』へ向かう時期の先行シングルとして発表されました。
この曲は、「Call Me Maybe」で広く知られた彼女の“まっすぐで覚えやすいポップ”を引き継ぎながら、よりシンセポップ寄りのきらめきを強めています。
サウンドは明るく、テンポも軽快です。
ドラムの弾む感じ、シンセの光るような質感、短いフレーズで一気に耳に残るサビが、恋の高揚感をそのまま音にしたように響きます。
『E•MO•TION』は後にポップファンから高く支持されるアルバムになりますが、この曲はその入口として、Carly Rae Jepsenらしい“甘さと勢い”をとても分かりやすく見せている1曲です。
MVの楽しさは“スターが本気でふざける”ところにある
このMVが記憶に残るのは、ただ有名人が出ているからではありません。
トム・ハンクスが、きちんと曲の世界に入り込んでいることが大きいです。
スマートフォンを見たり、街中で人と触れ合ったり、カメラに向かって軽やかに歌ったりする姿が、曲の“好きが止まらない”テンションと重なっています。
さらに終盤では、Justin Bieberも登場し、街角がそのままダンスフロアのような空気になります。
この演出によって、MV全体が「恋をしていると、世界が少しだけミュージカルみたいに見える」という感覚に近づいています。
現実の街並みなのに、気持ちだけがふわっと浮いている。そのバランスが、この映像のかわいさです。
「Call Me Maybe」後のCarly Rae Jepsenらしさ
Carly Rae Jepsenといえば、世界的ヒット曲「Call Me Maybe」の印象が強いアーティストです。
「I Really Like You」は、その流れを受け継ぎながらも、単なる二匹目のどじょうではありません。
共通しているのは、恋の始まりを大げさに飾りすぎず、誰でも口ずさめる言葉でポップに変える力です。
一方で「I Really Like You」は、より80年代風のシンセポップ感があり、アルバム『E•MO•TION』で深まっていく洗練されたポップ路線の入口にもなっています。
キャッチーなのに、音作りはきちんと練られている。
軽く聴けるのに、何度も聴きたくなる。
そのバランスが、Carly Rae Jepsenのポップ職人らしさです。
どんな人に刺さる曲か
この曲は、重い恋愛ソングというより、気持ちが浮き立つ瞬間を楽しみたいときにぴったりです。
特に刺さりやすいのは、こんな人です。
- 明るい洋楽ポップが好きな人
- 「Call Me Maybe」のようなキャッチーな曲が好きな人
- 恋が始まりそうなワクワク感を味わいたい人
- トム・ハンクスの意外な一面が見られるMVを楽しみたい人
- 2010年代のポップソングらしい高揚感を聴き返したい人
「I Really Like You」は、深刻になりすぎず、でも気持ちは本気。
その絶妙な軽さが魅力です。
MVを見れば、トム・ハンクスの全力ダンスに思わず笑ってしまい、曲を聴けば、サビのフレーズがしばらく頭から離れなくなります。
恋の始まりの浮かれた気持ちを、ここまで明るく、楽しく、少しおかしく見せてくれるところが、この曲ならではの愛される理由です。
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