FIFAワールドカップは、サッカーの世界一を決める大会であると同時に、世界中の人が同じ音楽で盛り上がる特別なイベントでもあります。
Shakira「Dai Dai」「Waka Waka (This Time for Africa)」やRicky Martin「The Cup of Life / La Copa de la Vida」のように、大会が終わったあとも長く聴き継がれる曲も多く、ワールドカップの名場面と一緒に思い出す人も多いはずです。
この記事では、1990年イタリア大会から2026年北中米大会までのFIFAワールドカップを彩ってきた公式ソング、公式サウンドトラック、キャンペーン曲、関連アンセムの中から、特に聴いておきたい名曲を紹介します。
なお、ワールドカップ関連曲には「公式ソング」「公式サウンドトラック」「スポンサーキャンペーン曲」「Fan Festival公式アンセム」など、いくつかの位置づけがあります。本記事では、FIFAワールドカップの記憶と強く結びついている代表的な楽曲をまとめて紹介します。
まず聴きたいFIFAワールドカップの代表曲
| 曲名 | アーティスト | 年 | まず聴きたい理由 |
|---|---|---|---|
| Waka Waka (This Time for Africa) | Shakira feat. Freshlyground | 2010 | ワールドカップソングの代表格。明るさ、ダンス、祝祭感がそろった定番曲 |
| The Cup of Life / La Copa de la Vida | Ricky Martin | 1998 | 「Go, go, go! Ale, ale, ale!」の熱狂で知られるラテン系アンセム |
| Wavin’ Flag | K’naan | 2010 | 公式ソングではないものの、2010年大会の記憶と強く結びついた人気曲 |
| Dreamers | Jung Kook feat. Fahad Al Kubaisi | 2022 | カタール大会を象徴する現代的なサウンドの公式サウンドトラック曲 |
| Un’estate italiana | Edoardo Bennato & Gianna Nannini | 1990 | イタリア大会を象徴する、歴代ワールドカップ曲の名曲枠 |
FIFAワールドカップ歴代テーマソング・関連曲一覧
| 年 | 曲名 | アーティスト | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| 1990 | Un’estate italiana | Edoardo Bennato & Gianna Nannini | イタリア大会の代表的な公式曲 |
| 1998 | The Cup of Life / La Copa de la Vida | Ricky Martin | 1998年フランス大会公式ソング |
| 2002 | Boom | Anastacia | 2002年日韓大会公式ソング |
| 2006 | The Time of Our Lives | Il Divo with Toni Braxton | 2006年ドイツ大会公式ソング |
| 2010 | Waka Waka (This Time for Africa) | Shakira feat. Freshlyground | 2010年南アフリカ大会公式ソング |
| 2010 | Wavin’ Flag | K’naan | 2010年大会のCoca-Colaキャンペーン曲 |
| 2014 | We Are One (Ole Ola) | Pitbull feat. Jennifer Lopez & Claudia Leitte | 2014年ブラジル大会公式ソング |
| 2014 | La La La (Brazil 2014) | Shakira feat. Carlinhos Brown | 2014年大会関連曲 |
| 2018 | Live It Up | Nicky Jam feat. Will Smith & Era Istrefi | 2018年ロシア大会公式ソング |
| 2022 | Hayya Hayya (Better Together) | Trinidad Cardona, Davido & AISHA | 2022年カタール大会公式サウンドトラック |
| 2022 | Arhbo | Ozuna & GIMS | 2022年カタール大会公式サウンドトラック |
| 2022 | Light The Sky | Nora Fatehi, Balqees, Rahma Riad, Manal & RedOne | 2022年カタール大会公式サウンドトラック |
| 2022 | Tukoh Taka | Nicki Minaj, Maluma & Myriam Fares | FIFA Fan Festival公式アンセム |
| 2022 | Dreamers | Jung Kook feat. Fahad Al Kubaisi | 2022年カタール大会公式サウンドトラック |
| 2026 | Dai Dai | Shakira & Burna Boy | 2026年北中米大会公式ソング |
Shakira「Waka Waka (This Time for Africa)」
FIFAワールドカップのテーマソングと聞いて、真っ先に思い浮かべる人が多いのがShakira「Waka Waka (This Time for Africa)」です。
2010年南アフリカ大会の公式ソングとして発表され、アフリカ音楽のリズムとポップスの明るさを組み合わせた、歴代ワールドカップソングの代表格といえる1曲です。
「This Time for Africa」というフレーズには、南アフリカで初めて開催されたワールドカップの誇りや、アフリカ大陸全体を祝うような力強さがあります。
MVでは、サッカーの熱気、ダンス、国を超えた一体感が分かりやすく表現されています。ワールドカップの高揚感を味わいたいなら、まず聴いておきたい名曲です。

Ricky Martin「The Cup of Life / La Copa de la Vida」
Ricky Martin「The Cup of Life / La Copa de la Vida」は、1998年フランス大会の公式ソングとして知られる名曲です。
「Go, go, go! Ale, ale, ale!」という掛け声はとても印象的で、ワールドカップらしい熱狂をそのまま音にしたような楽曲です。
ラテンポップの勢い、スタジアムで歌いやすいサビ、勝利へ向かうエネルギーが一体になっており、1990年代のワールドカップソングを象徴する存在になりました。
Shakira「Waka Waka」が2010年代以降の代表曲なら、「The Cup of Life」はそれ以前のワールドカップソングを語るうえで外せない1曲です。
K’naan「Wavin’ Flag」
K’naan「Wavin’ Flag」は、2010年南アフリカ大会の公式ソングではありませんが、ワールドカップの記憶と強く結びついている人気曲です。
Coca-Colaのキャンペーン曲として広く使われ、自由、希望、国を超えたつながりを感じさせるメロディが世界中で親しまれました。
同じ2010年大会の時期にShakira「Waka Waka」とともに広まったこともあり、ワールドカップ関連曲として思い出す人も多い曲です。
公式ソングとは位置づけが異なりますが、2010年大会の空気を語るうえでは欠かせないアンセムです。
Jung Kook「Dreamers」
Jung Kook「Dreamers」は、2022年カタール大会の公式サウンドトラックに含まれる楽曲です。
BTSのJung Kookが参加したことで大きな注目を集め、ワールドカップの開幕式パフォーマンスでも話題になりました。
曲全体には、夢を追う人を応援するような前向きな空気があります。サッカー選手だけでなく、何かに挑戦するすべての人に向けたアンセムとして聴けるのが魅力です。
従来のラテン系やダンス系のワールドカップソングとは少し違い、透明感のある現代的なサウンドが印象に残ります。
Pitbull feat. Jennifer Lopez & Claudia Leitte「We Are One (Ole Ola)」
「We Are One (Ole Ola)」は、2014年ブラジル大会の公式ソングです。
Pitbull、Jennifer Lopez、Claudia Leitteという華やかな組み合わせで、ブラジル大会らしい明るさとパーティー感が前面に出ています。
ラテンポップ、ダンスミュージック、スタジアムの盛り上がりが一体になっており、試合前に気分を上げたいときにも聴きやすい曲です。
タイトルの通り、国や言葉を超えて一緒に盛り上がるワールドカップらしさが、分かりやすく表現されています。
Shakira「La La La (Brazil 2014)」
Shakira「La La La (Brazil 2014)」は、2014年ブラジル大会の関連曲として広く知られています。
公式ソングはPitbullたちの「We Are One (Ole Ola)」ですが、「La La La」もブラジル大会を思い出す曲として人気があります。
2010年の「Waka Waka」と同じく、Shakiraらしいリズム感と明るいメロディが印象的で、ワールドカップの祝祭感をしっかり味わえる曲です。
Shakiraはワールドカップとの結びつきが強いアーティストなので、「Waka Waka」とあわせて聴くと、彼女が大会音楽に残した存在感の大きさがよく分かります。

Nicky Jam feat. Will Smith & Era Istrefi「Live It Up」
「Live It Up」は、2018年ロシア大会の公式ソングです。
Nicky Jam、Will Smith、Era Istrefiが参加した国際色のある楽曲で、タイトル通り「今を楽しもう」という前向きなムードがあります。
サウンドはポップで軽やかですが、サビには大会を盛り上げるための分かりやすいエネルギーがあります。
ワールドカップの公式ソングらしく、複数の国やジャンルのアーティストを組み合わせた華やかな構成が特徴です。
Il Divo with Toni Braxton「The Time of Our Lives」
「The Time of Our Lives」は、2006年ドイツ大会の公式ソングです。
ワールドカップソングというとダンス系やラテン系の曲を思い浮かべる人も多いですが、この曲は壮大なバラードとして印象に残ります。
Il Divoの重厚なボーカルとToni Braxtonの歌声が重なり、試合の熱狂というよりも、大会の感動や特別な時間を描くような楽曲になっています。
派手に盛り上げるタイプではありませんが、ワールドカップが持つドラマ性をじっくり味わいたいときに聴きたい1曲です。
Anastacia「Boom」
Anastacia「Boom」は、2002年日韓大会の公式ソングです。
日本と韓国で開催された大会の曲ということもあり、日本のサッカーファンにとっても特別な文脈を持つ1曲です。
力強いボーカルと勢いのあるサウンドが特徴で、2000年代前半らしいポップロックの熱さがあります。
Trinidad Cardona, Davido & AISHA「Hayya Hayya (Better Together)」
「Hayya Hayya (Better Together)」は、2022年カタール大会の公式サウンドトラックに含まれる楽曲です。
Trinidad Cardona、Davido、AISHAが参加し、英語圏、アフリカ、中東の音楽要素が自然に混ざったようなサウンドになっています。
タイトルの「Better Together」には、みんなで集まること、一緒に楽しむことへのメッセージが込められています。
カタール大会では複数の楽曲が公式サウンドトラックとして展開されましたが、その中でも明るく親しみやすい曲として聴きやすい1曲です。
Ozuna & GIMS「Arhbo」
「Arhbo」は、2022年カタール大会の公式サウンドトラックに含まれる楽曲です。
OzunaとGIMSが参加しており、ラテン、アフロ、アラビックな雰囲気が混ざったような国際色のあるサウンドが特徴です。
「Arhbo」は歓迎を感じさせる言葉として使われており、世界中から人が集まるワールドカップの空気に合っています。
派手なスタジアムアンセムというより、カタール大会らしい多文化的なムードを感じられる曲です。
Nora Fatehi, Balqees, Rahma Riad, Manal & RedOne「Light The Sky」
「Light The Sky」は、2022年カタール大会の公式サウンドトラックに含まれる楽曲です。
Nora Fatehi、Balqees、Rahma Riad、Manalといった女性アーティストが参加し、力強く華やかなボーカルが印象に残ります。
ワールドカップソングの中でも、女性アーティストたちの存在感が前面に出た曲として紹介したい1曲です。
明るさだけでなく、誇りや自信を感じさせる雰囲気があり、カタール大会のサウンドトラックの中でも個性があります。
Nicki Minaj, Maluma & Myriam Fares「Tukoh Taka」
「Tukoh Taka」は、2022年のFIFA Fan Festival公式アンセムとして発表された楽曲です。
Nicki Minaj、Maluma、Myriam Faresという国際的なアーティストが参加しており、英語、スペイン語、アラビックな雰囲気が混ざったパーティー色の強い曲です。
ワールドカップ本大会の公式ソングというより、ファンフェスティバルを盛り上げるための曲として聴くと分かりやすいです。
クラブミュージックやラテンポップが好きな人には、2022年大会関連曲の中でも特に印象に残りやすい曲です。
Edoardo Bennato & Gianna Nannini「Un’estate italiana」
「Un’estate italiana」は、1990年イタリア大会を象徴する名曲です。
英語圏のポップソングとは違い、イタリア語の響きとメロディの美しさが印象的で、ヨーロッパのサッカーファンから長く愛されています。
曲名は「イタリアの夏」という意味で、ワールドカップがひとつの夏の記憶として残るような、ノスタルジックな魅力があります。
「Waka Waka」や「The Cup of Life」のような派手な盛り上がりとは違い、歴代ワールドカップソングの中でも名曲感が強い1曲です。
Shakira & Burna Boy「Dai Dai」
Shakira & Burna Boy「Dai Dai」は、2026年FIFAワールドカップの公式ソングとして発表された楽曲です。
2010年南アフリカ大会の「Waka Waka (This Time for Africa)」でワールドカップソングの代表的存在となったShakiraが、ナイジェリア出身のBurna Boyと組んだことで、ラテンポップとアフロビートの熱気が合わさった現代的なアンセムになっています。
Shakiraらしい力強いボーカルとダンス感に、Burna Boyのグルーヴが加わることで、これまでのワールドカップソングとはまた違う多国籍な盛り上がりを感じられます。
2026年大会はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催ということもあり、「Dai Dai」は世界中のファンが集まる大会のスケール感を音楽で表した1曲として聴けます。
「Waka Waka」から続くShakiraとワールドカップのつながりを知るうえでも、歴代テーマソングとしてチェックしておきたい最新曲です。

ワールドカップの曲は、大会の記憶まで思い出させてくれる
FIFAワールドカップのテーマソングは、ただ大会を盛り上げるだけでなく、その年の開催国や時代の空気まで思い出させてくれます。
Shakira「Waka Waka」は南アフリカ大会の祝祭感を、Ricky Martin「The Cup of Life」はフランス大会の熱狂を、Jung Kook「Dreamers」はカタール大会の新しい時代感を象徴する曲として聴くことができます。
また、K’naan「Wavin’ Flag」のように公式ソングではなくても、ワールドカップの記憶と強く結びついた曲もあります。
サッカーの名場面を思い出したいときや、試合前に気分を盛り上げたいときは、今回紹介した曲を聴き比べてみてください。曲ごとに大会の雰囲気が違うので、ワールドカップの歴史を音楽でたどる楽しさも味わえます。

