サッカーの大会を思い出す時、試合結果より先にメロディが浮かぶことがあります。開幕前の映像、スタジアムの歓声、街に広がる祝祭ムード。その中心にあるのが、UEFA EUROを彩ってきた公式ソングです。
この記事では、UEFA EUROの公式ソングを中心に、MVの見せ方やサウンドの違い、どんな場面で聴くと気分が上がるかを紹介します。大会ごとの時代感や開催地のムードも、曲を並べて聴くとかなり違って聞こえます。
公式ソングは、ただ明るければいいわけではありません。大事なのは、試合が始まる前の数分間に、人の気持ちを同じ方向へ向けられるかどうか。そこに注目すると、どの曲も少し違う顔を見せてくれます。
まず聴きたい注目曲
| 曲名 | アーティスト | ひとことで言うと | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| Fire | MEDUZA, OneRepublic, Leony | 炎のイメージで大会の熱を立ち上げるダンスポップ | 近年のEURO公式ソングらしい、エレクトロ感と大きなサビの抜けを味わえる |
| We Are The People | Martin Garrix feat. Bono & The Edge | スタジアムの空まで広がるようなアンセム | Bonoの声とThe Edgeのギターが、EDMの高揚感に人間味を加えている |
| This One’s For You | David Guetta ft. Zara Larsson | 観客の声まで巻き込むフェス型の大会ソング | サビの合唱感が強く、試合前の気分を一気に上げたい時に聴きやすい |
| Endless Summer | Oceana | 夏の街と大会の陽気さが重なるポップソング | 軽いリズムと明るい歌声で、ピッチ外の祝祭ムードまで想像しやすい |
| Can You Hear Me | Enrique Iglesias | 肩の力を抜いて楽しめるラテン寄りのポップ | 熱すぎないテンションで、試合前のワクワクを軽やかに広げてくれる |
UEFA EURO公式ソングは、開催地の熱とスタジアムの声で聴く
UEFA EUROの公式ソングを聴く時は、曲単体の派手さだけでなく、どんな歓声と重なるかを意識すると選びやすくなります。EDMで一気に盛り上げる曲、夏の街に似合う曲、落ち着いた歌で大会を包む曲。映像の中の観客、旗、照明、街並みまで見ると、その年の大会がどんな表情を持っていたのかも伝わってきます。
UEFA EURO公式ソングの洋楽MV一覧
MEDUZA, OneRepublic, Leony「Fire」
現代のEUROらしい熱量を、炎のイメージで一気に立ち上げるEURO 2024公式ソング
MEDUZAのダンスミュージックらしい推進力に、OneRepublicの大きく開けるメロディ、Leonyの明るい声が重なる「Fire」。MVでは光や炎を思わせる演出が、試合前の高揚感とよく噛み合っています。近年のEURO公式ソングを入口にするなら、まず聴きやすい曲です。
Martin Garrix feat. Bono & The Edge「We Are The People」
空に向かって広がるメロディが、大会全体の一体感を描くアンセム EURO 2020公式ソング
Martin Garrixのクリアなサウンドに、Bonoの声とThe Edgeのギターが入ることで、ただのEDMでは終わらない厚みが生まれています。MVの開けた景色や屋外の広さも、スタジアムの空を思わせる見え方。派手さより、遠くまで届く声の強さで大会を包む曲です。
David Guetta ft. Zara Larsson「This One’s For You」
観客の声までビートに変えていく、フェス型のEURO 2016公式ソング
サビに入ると、David Guettaらしい大きなビートが一気に前へ出てきます。Zara Larssonのまっすぐな歌声も、試合前の会場に似合う明るさ。公式ソングとしての分かりやすさがありつつ、MVでは人の熱が画面の中心にあるのがいいところです。
David Guetta ft. Zara Larsson「This One’s For You」の詳しいMV解説はこちら

Oceana「Endless Summer」
夏の街とサッカーの祝祭感を、軽いリズムでつなぐポップソング EURO 2012公式ソング
「Endless Summer」は、タイトル通りの開放感がそのまま音に出ています。重く盛り上げるのではなく、街を歩きながら大会を楽しむような軽さ。MVでもビーチや街の場面が入り、ピッチの外にある夏の空気まで見えてきます。EUROを“お祭り”として聴きたい時に合います。
Enrique Iglesias「Can You Hear Me」
熱狂の手前で軽く跳ねる、ラテンポップ寄りのEURO 2008公式ソング
Enrique Iglesiasの声が持つ柔らかさで、公式ソングの中でも少し肩の力を抜いて聴ける曲です。ビートは軽く、サビも分かりやすく、試合前のざわめきに自然に混ざるタイプ。派手に煽るより、観客の気分をふわっと持ち上げるところに良さがあります。
Nelly Furtado「Força」
ポルトガル開催の熱を、声とリズムで前へ押し出すEURO 2004公式ソング
Nelly Furtadoの「Força」は、掛け声のような強さと、しなやかなポップ感が同時にある曲です。開催地のムードを感じやすく、サビの響きには応援歌のような前向きさがあります。明るいだけではなく、背中を押す力があるのがこの曲の持ち味です。
Simply Red「We’re In This Together」
派手に煽らず、歌の温度で大会を包む90年代のEURO 1996公式ソング
Simply Redの「We’re In This Together」は、近年のダンス系公式ソングと比べるとかなり落ち着いた手触りです。だからこそ、歴代の流れの中に置くと違いがよく分かります。歓声を上から乗せるのではなく、歌そのもので大会の連帯感を伝えるような曲です。
The White Stripes「Seven Nation Army」
公式ソングではないが、スタジアムの記憶に深く残ったチャント原曲
「Seven Nation Army」はUEFA EUROの公式ソングではありません。それでも、あの低いリフはスタジアムのチャントとして広く定着し、サッカーの映像と切り離しにくい存在になっています。公式に選ばれた曲ではないからこそ、観客が自分たちの声で育てた曲という面白さがあります。
UEFA EURO公式ソングの洋楽MVを振り返って
UEFA EUROの公式ソングを並べると、大会ごとに求められてきた音の形が変わっていることが分かります。Simply Redのように歌で包む曲から、David GuettaやMEDUZAのようにビートで一気に熱を作る曲まで、スタジアムの盛り上げ方もさまざまです。
一方で、どの曲にも共通しているのは、個人の曲というより「みんなで聴く曲」として作られていること。MVを見る時も、アーティストだけでなく、観客、街、光、旗の動きまで見ていくと、大会の記憶がより立体的に感じられます。気になった曲からもう一度再生すると、その年のEUROの景色まで少し近づいてきます。
FIFAワールドカップの歴代テーマソングもあわせて聴きたい
UEFA EUROの公式ソングを聴くと、サッカー大会と音楽の相性の良さがよく分かります。さらに世界規模の大会ソングを楽しみたい人は、Shakira「Waka Waka」やRicky Martin「The Cup of Life」など、FIFAワールドカップを彩ってきた歴代テーマソングもあわせてチェックしてみてください。
FIFAワールドカップ歴代テーマソングまとめはこちら


