世界的人気を誇るシンガーソングライター、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)。ドラマチックな歌詞と世界観を映像で描き切るMVは、もはや“短編映画”レベルの完成度です。
この記事では、「Shake It Off」「Blank Space」といった代表曲から、最新作「The Fate of Ophelia」、映画『ハンガー・ゲーム』主題歌「Eyes Open」まで、MVの見どころ・ストーリー・ちょいネタをファン目線でまとめて紹介します。これからテイラーを深掘りしたい人も、Eras Tour後に余韻に浸りたいスウィフティも、プレイリスト代わりに使ってください。
もくじ
1. Shake It Off
「Shake It Off」は、テイラーが批判やゴシップを全部笑い飛ばしてダンスする、ポジティブ全開のアンセム。バレエ・チア・ヒップホップなど、あえて“下手かわいい”ダンスを本気でやり切る姿が、MVの一番の魅力です。「うまくやらなきゃ」と力んでいるときに見ると、肩の力がふっと抜ける1本。落ち込んだ日用の常備MVとしてブクマしておきたい名作です。
2. We Are Never Ever Getting Back Together
元カレとの未練タラタラな往復劇を、ポップでちょっと皮肉たっぷりに描いた「We Are Never Ever Getting Back Together」。着ぐるみバンドとワンカット風で展開するMVは、ミュージカルを見ているような楽しさがあります。歌詞の「もう二度とヨリは戻さない!」宣言に、つい過去の恋愛を重ねる人も多いはず。失恋から前を向きたいときに刺さる1曲です。
3. Blank Space
セレブゴシップで作られた“こじらせお嬢様キャラ”を、テイラー自身がセルフパロディにしたのが「Blank Space」。夢のような豪華な邸宅で始まる恋が、一瞬でサスペンスに変わるギャップがクセになります。ドレス姿でゴルフクラブを振り回したり、高級車をボコボコにしたりと、やりすぎなくらいの“狂気のお姫様”演技も見どころ。恋愛ソングなのに、MVだけで何度も見返したくなる一本です。
4. Anti-Hero
「Anti-Hero」は、自分のコンプレックスや不安をブラックユーモアで描いたセルフ分析ソング。MVには、もう一人のテイラーが登場し、“自分に一番厳しいのは自分”というテーマがコミカルに表現されています。巨大テイラーが街を破壊するシーンなど、シュールなのに共感してしまう演出も多数。完璧じゃない自分を好きになりたいときに見てほしい、大人の自己肯定ソングです。
5. I Knew You Were Trouble
荒れた恋と自己嫌悪を描いた「I Knew You Were Trouble」。冒頭のモノローグから、まるで映画のワンシーンのように物語が進んでいきます。ピンクのグラデーションヘアのテイラーは、当時ファンの間でも大きな話題に。わかっていたのに飛び込んでしまった恋、という“あるあるすぎる失敗”を、ロック寄りのサウンドとともに焼き付けた一曲です。
6. You Belong With Me
片想いの男子を、隣の家の“メガネ女子”が密かに想い続ける「You Belong With Me」。テイラーが地味な女の子とチアリーダーの二役を演じているのもファンにはおなじみのポイントです。紙にメッセージを書いて窓越しに会話するシーンは、今見てもキュン度MAX。青春ラブコメ映画のような世界観で、10代の甘酸っぱい気持ちを一瞬で思い出させてくれます。
7. Love Story
「Love Story」は、シェイクスピア『ロミオとジュリエット』を、ハッピーエンドに書き換えたテイラー流ラブストーリー。お城や舞踏会、ドレスなど、プリンセス要素がこれでもかと詰め込まれたMVは、少女マンガ好きにはたまらない世界観です。ラストの階段シーンは、何度見ても胸がぎゅっとなる名場面。運命の恋を信じたくなるとき、真っ先に再生したい一曲です。
8. Bad Blood (feat. Kendrick Lamar)
女同士の裏切りをテーマにした「Bad Blood」は、まるでハリウッドのアクション映画。豪華ゲストが次々と登場し、テイラーがバトルスーツ姿で戦う姿は、完全にスーパーヒーローです。ファンの間では、どのキャラクターが誰をモチーフにしているのか考察するのも定番の楽しみ方。強いテイラーを堪能したいときにぴったりの、火力高めなMVです。
9. Look What You Made Me Do
過去の自分・世間のイメージ・炎上騒動…それらをすべてネタにして再構築したのが「Look What You Made Me Do」。MVには、歴代テイラーのコスチュームが総出演し、エンドロールの“自虐会話シーン”はスウィフティ必見です。イメージを壊しながらも、自分のストーリーを自分で語り直していく姿は、まさに現代ポップスターの教科書。テイラーの“転生タイミング”を理解するのに欠かせない一本です。
10. Mine
「Mine」は、“結婚なんて怖い”と思っていた女の子が、少しずつ“家族を作る未来”を信じられるようになるラブストーリー。日常の小さなケンカやすれ違いも含めて、リアルなカップル像が描かれています。子どもと一緒に笑うラストシーンは、温かくてちょっと泣けるほど。恋愛のその先にある“生活”まで丁寧に描くのが、テイラーらしさだと感じられるMVです。
11. The Fate of Ophelia
最新作「The Fate of Ophelia」は、シェイクスピアのオフィーリアをモチーフに、“悲劇を書き換える”テイラーらしい一曲。ステージ上のショーガール、絵画の中のオフィーリア、映画のヒロイン…さまざまな姿に変身するMVは、アートとポップが融合した映像美が圧巻です。水辺のシーンや、さりげないイースターエッグ探しもファンの楽しみどころ。大人になった「Love Story」の続きのような、救いのある物語です。
12. The Man
「The Man」は、“もし私が男だったら、世間の評価はどう変わる?”というテーマを、痛烈なユーモアで描いたフェミニズムソング。MVでは、テイラー自身が特殊メイクで“鼻持ちならないエリート男性”に変身し、好き放題しても称賛される世界を皮肉たっぷりに見せてくれます。最後に監督テイラーが“ダメ出し”するメタ演出も最高。歌詞を味わいながら見ると、メッセージ性の強さにうなずいてしまうはず。
13. Delicate
一気に世界の中心に放り込まれたスターの孤独と自由を描いた「Delicate」。誰にも気づかれない“透明人間”になったテイラーが、雨の中で思いきりダンスするシーンは、見ているこちらまで解放されるような気持ちになります。完璧な笑顔の裏で、実は不安だらけだった…という繊細さがじんわり伝わるMV。静かに心をほどいてくれる、深夜向けの一本です。
14. Style
「Style」は、消耗しているのに惹かれ合ってしまう二人の関係を、スタイリッシュな映像で切り取ったMV。霧の中の道路、海辺のシルエット、砕ける鏡のイメージなど、ストーリーより“感情”を優先した編集が印象的です。歌詞に出てくる“赤い唇”と“白いTシャツ”は、このMVを見ると一生忘れられないビジュアルに。夜のドライブBGMにもぴったりな一曲です。
15. Back To December
「Back To December」は、テイラーには珍しい“自分が悪かった側”からの謝罪ソング。雪の降る街や、冷たい色味の映像が、後悔と寒さを見事にリンクさせています。バスタブやベッドの上で静かに歌う姿も、心の中をそのまま覗いているようで切ない…。冬になると急に再生数が伸びるのも納得の、季節感と物語性が強いMVです。
16. Sparks Fly
ライブ映像中心で構成された「Sparks Fly」は、“ステージ上のテイラー”の魅力をギュッと詰め込んだ一本。花火、紙吹雪、観客の合唱…と、ツアーのクライマックス感がそのまま閉じ込められています。サビで髪を振り乱しながら歌う姿は、まさにステージの魔法。ライブに行けなかった人も、このMVを見れば会場の熱量を疑似体験できます。
17. Wildest Dreams
古き良きハリウッド映画を思わせる「Wildest Dreams」は、アフリカのロケ地を舞台にしたラブロマンスMV。レトロな衣装とフィルム調の映像が、とにかく美しい一本です。撮影現場で燃え上がる恋と、プレミアでの切ない再会シーンの対比が、タイトル通り“夢のような恋”の儚さを表現しています。映像美でテイラーを好きになりたい人にまずおすすめしたいMVです。
18. Mean
「Mean」は、いじめや心ない言葉に傷ついた人たちが、いつか自分の場所を見つけて輝くまでを描いた応援ソング。MVでは、田舎町や学校で浮いている子どもたちが、少しずつステージ側に立つ側へと変わっていきます。カントリー調のサウンドと、ブラスバンド風ステージの組み合わせが、前向きなパワーをくれる一曲。落ち込んだときにそっと再生したくなる、優しいMVです。
19. The Story Of Us
気まずすぎる“元カレと同じ教室”シチュエーションを描いた「The Story Of Us」。図書館や教室で、距離感ゼロなのに心は遠い二人の表情が、リアルすぎて刺さります。ページをめくるように、恋の章が進んでいく演出もタイトルとのリンクが秀逸。アップテンポなロック寄りサウンドのおかげで、失恋ソングなのにどこか前向きに聴けるのも、この曲ならではの魅力です。
20. Red
アルバム『Red』ツアーの映像を中心に構成された「Red」は、ライブの熱狂とエモさをそのまま閉じ込めたMV。ステージ衣装、客席の“RED”なドレスコード、感情むき出しのパフォーマンス…どの瞬間も、テイラーの“赤い時代”の象徴になっています。歌詞の“愛は赤だった”というフレーズが、映像を通してさらに説得力を増す一本。Eras Tourでこのパートが好きだった人は、必見です。
エステラ 
