Calvin HarrisとRihannaによる「This Is What You Came For」は、2016年のダンスポップを代表する一曲です。
きらびやかなサウンド、Rihannaの余裕あるボーカル、そしてMVに登場する光のキューブ演出が重なり、シンプルなのに強く記憶に残る作品になっています。
光のキューブが生む高揚感
このMVでまず目を引くのは、Rihannaが立つ大きなキューブ型の空間です。
映像の中で彼女は、白くシンプルな箱のようなセットの中に入り、周囲の壁に投影される光や景色に包まれながら歌います。派手なストーリーを展開するというより、Rihannaという存在そのものに視線を集める構成になっているのが特徴です。
クラブの照明のような光、自然風景を思わせる映像、抽象的な色彩が次々に切り替わることで、曲の高揚感が視覚的にも伝わってきます。
「This Is What You Came For」の意味
タイトルの「This Is What You Came For」は、直訳すると「これがあなたの求めて来たもの」という意味です。
曲全体では、みんながある人物に注目している一方で、その人物の視線は特別な誰かに向けられている、という恋愛の熱を感じさせます。
この曲のおもしろいところは、感情を大きく叫ぶのではなく、短いフレーズと反復でじわじわ引き込むところです。言葉数は多くないのに、視線、期待、夜の空気、恋の高まりが自然に浮かび上がります。
Rihannaの声が曲の中心にある
「This Is What You Came For」はCalvin Harrisらしいダンスサウンドが土台にありますが、曲の印象を決定づけているのはRihannaのボーカルです。
Rihannaは力強く歌い上げるというより、少し余裕を残したクールな歌い方をしています。その抑えた温度感が、逆に曲全体を洗練された雰囲気にしています。
ビートは明るく踊れるのに、どこかミステリアス。そのバランスが、この曲を単なるクラブソングではなく、夜のドライブや都会的な空気にも合うポップソングにしています。
Taylor Swift共作という背景
この曲は、Calvin HarrisとTaylor Swiftが共作した楽曲としても知られています。
当初、Taylor Swiftは「Nils Sjöberg」という名義でクレジットされていました。その後、彼女が制作に関わっていたことが広く知られるようになり、この曲は音楽ファンの間でも話題になりました。
ただし、MVや楽曲の中心にあるのは、あくまでCalvin HarrisのプロデュースとRihannaのパフォーマンスです。背景を知ると興味深い一方で、曲そのものはとてもシンプルで、誰が聴いてもすぐに乗れる強さを持っています。
MVで注目したい場面
MVを見るときは、Rihannaの周囲に映し出される映像の変化に注目すると楽しめます。
- 光が彼女を包み込む場面
- キューブの中に別世界が投影される演出
- Rihannaの表情と視線
- 曲のビートに合わせて変化する色彩
特に印象的なのは、Rihannaが大きく動き回らなくても画面が成立しているところです。派手なダンスや複雑なストーリーではなく、表情、姿勢、照明だけでMVを引っ張っていく。これはRihannaのスター性があるからこそ成立する見せ方です。
なぜ今聴いても古く感じにくいのか
「This Is What You Came For」は、2016年のEDM/ダンスポップらしい明るさを持ちながら、音数を詰め込みすぎていません。
フックは覚えやすく、ビートは踊りやすく、MVはミニマルです。だからこそ、時代の流行に寄りすぎず、今聴いてもすっきり楽しめます。
Calvin Harrisのサウンド設計とRihannaの声が合わさったことで、派手さよりも「何度も流したくなる心地よさ」が残る一曲です。
光に包まれたRihannaを見ながら聴くと、曲の持つ高揚感と少しだけ秘密めいた恋の空気が、よりくっきり感じられます。
Calvin HarrisのMV解説まとめ
「This Is What You Came For」が好きな人は、Calvin Harrisのほかの楽曲もチェックしてみてください。Rihannaとのコラボ曲だけでなく、クラブサウンドとポップスをつなぐ代表曲のMV解説をまとめています。


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