Carly Rae Jepsenの「This Kiss」は、アルバム『Kiss』に収録された2012年のダンスポップ曲です。
タイトルの“This Kiss”は、ただの「このキス」ではなく、惹かれてはいけないのに止められない恋の瞬間を象徴しています。
MVではクラブやプールを舞台に、軽やかな恋の高揚感と、少し危うい距離感がポップに描かれています。
「This Kiss」の意味は、甘さとリスクが同時にある恋
“This Kiss”を直訳すると「このキス」ですが、曲の中ではもっと強い意味を持っています。
ポイントは、キスが「したいもの」であると同時に、「してしまうと危ないもの」として描かれていることです。
歌詞では、相手に強く惹かれている一方で、その恋が安心できるものではないことも示されています。つまり「This Kiss」は、単なるロマンチックなキスではなく、理性では止めたいのに、感情が先に走ってしまう瞬間を表していると読めます。
カーリーらしい明るさがあるのに、恋の状況そのものは少し不安定。そこがこの曲の面白いところです。
2012年の『Kiss』期らしい、きらめくダンスポップ
「This Kiss」は、Carly Rae Jepsenの2ndアルバム『Kiss』に収録された楽曲です。
同じ時期の代表曲には「Call Me Maybe」や、Owl Cityとの「Good Time」があり、「This Kiss」はその流れにあるポップで踊れる一曲として位置づけられます。
制作にはMatthew KomaとRedfooが関わっており、サウンドは当時のEDMポップ/ダンスポップの空気をまとっています。
- シンセの明るいきらめき
- クラブでも映えるビート
- サビで一気に開けるメロディ
- 恋のドキドキをそのまま音にしたような高揚感
軽く聴けるのに、メロディの引っかかりが強い。ここはCarly Rae Jepsenのポップ職人らしさがよく出ています。
MVは80年代風のクラブ感とプールの場面が印象的
「This Kiss」のMVは、Justin Francisが監督を務めています。
映像では、Carly Rae Jepsenが友人たちと出かけ、クラブのような空間で気になる相手と距離を縮めていきます。ネオン感のある照明や、少しレトロな雰囲気のある空間が、曲の甘さをより視覚的に見せています。
特に印象的なのは、終盤のプールの場面です。
水の中へ飛び込むような演出は、恋に落ちる瞬間の勢いや、もう引き返せない感じにも見えます。曲自体は明るいのに、MVでは「このまま進んでいいのかな」という危うさもにじんでいて、タイトルの“This Kiss”とよくつながっています。
歌詞で面白いのは「抵抗できない」と「危ない」の両方があること
この曲の歌詞は、恋のときめきをまっすぐ描いているようで、よく見るとかなり揺れています。
語り手は相手に惹かれていて、そのキスを「抗えないもの」と感じています。一方で、その恋が安全ではないことも分かっている。ここに、ただ甘いだけではない緊張感があります。
英語表現として面白いのは、“resist”や“risk”のニュアンスです。
“resist”は「抵抗する」、 “risk”は「危険を冒す」という意味があります。つまりこの曲では、キスが「欲しいもの」であると同時に、「踏み込むにはリスクがあるもの」として歌われています。
この二つの感情を、重くなりすぎずポップに聴かせるところがCarlyらしいです。
「Call Me Maybe」後のカーリーを知るうえでも大事な一曲
「This Kiss」は、世界的ヒットとなった「Call Me Maybe」と比べると、チャート上の存在感はやや控えめです。
それでも、Carly Rae Jepsenの魅力を知るうえではかなり大事な曲です。なぜなら、後の彼女が得意としていく「恋の一瞬の感情を、鮮やかなポップソングに閉じ込める」スタイルが、この時点ですでにはっきり見えるからです。
「Call Me Maybe」が初々しい片想いの爆発だとすれば、「This Kiss」はもう少し大人びた、危うい恋のスリルを描いた曲。
明るくて、軽やかで、でも少しだけ危険。
そのバランスがあるから、2012年のポップソングとしてだけでなく、Carly Rae Jepsenらしさを味わえる一曲として聴き返したくなります。
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