サブリナ出演も話題!チャーリー・プース「That’s Not How This Works」MV解説|都合のいい関係に終止符を打つ“ルール”と極上ハーモニー

チャーリー・プース(Charlie Puth)がカントリー・ポップ・デュオのダン+シェイ(Dan + Shay)を迎え、恋人役としてサブリナ・カーペンターが出演したことでも大きな話題を呼んだ「That’s Not How This Works」。本記事では、別れと復縁を繰り返す曖昧な関係に終止符を打つ切ない歌詞の意味や、シネマティックなMVの見どころを詳しく解説します。長年洋楽のトレンドを追ってきた記者の視点を交え、この美しいコラボレーションの魅力に迫ります。

【Charlie Puth:チャーリー・プース】
生年月日:1991年12月2日
出身:アメリカ・ニュージーランド州
特徴:絶対音感を持つシンガーソングライター・プロデューサー。バークリー音楽大学卒。
音楽性:キャッチーなメロディラインと緻密なトラックメイクが特徴のポップ、R&B。

【Dan + Shay:ダン+シェイ】
結成:2012年
出身:アメリカ・テネシー州ナッシュビル
特徴:ダン・ Smythe とシェイ・Mooney からなるカントリー・ポップ・デュオ。
音楽性:グラミー賞受賞歴を誇る、美しいボーカルハーモニーとクロスオーバーなポップセンス。

項目内容
曲名That’s Not How This Works (feat. Dan + Shay)
アーティストCharlie Puth(チャーリー・プース)
リリース日2023年3月31日
収録アルバムシングル(配信限定)
主な実績ニュージーランド・Hot Singlesチャート最高4位、公式MVが公開直後から世界中で大きな話題を呼ぶ
目次

タイトルの意味と歌詞の解釈――都合のいい関係に決別を告げる「大人のルール」

寂しさを埋めるための“ずるい未練”への拒絶

タイトルの「That’s Not How This Works」は、直訳すると「それはそういう仕組み(ルール)じゃない」「そんなの通用しないよ」という意味になります。歌詞の中では、別れたはずなのに寂しくなると都合よく戻ってきて、また気が向くと去っていく元恋人に対して、「僕の心をそんな風に振り回すなんて、そんなの筋が通らない」と強い決別を告げる現代的な恋愛の葛藤が描かれています。「You can’t say you hate me, thensay you love me(僕を嫌いだと言った後に、愛してるなんて言っちゃいけない)」というフレーズ通り、曖昧な優しさに依存する関係に明確な線を引く、傷つきながらも前を向く男の本音が綴られています。

日常会話でも使える「That’s not how this works」のニュアンス

このタイトルに使われている英語表現は、日常会話やSNS、ビジネスシーンでも、相手の身勝手な理屈をピシャリと指摘したいときに非常によく使われる定番のフレーズです。例えば、努力をせずに結果だけを欲しがる人や、自分の都合ばかりを押し付けてくる相手に対して、「いやいや、物事はそんな風にはいかないよ」「そんな都合のいい話があるわけないでしょ」と、マナーやルールの前提が間違っていることを優しく、あるいは毅然と伝えたいときに自然に応用できる表現です。

監督フィリップ・R・ロペスが描く、サブリナ・カーペンターとの美しい記憶の残像

映画的なアプローチで可視化された「過去と現在」の対比

ミュージックビデオ(MV)を手掛けたのは、エモーショナルなストーリーテリングと繊細な色彩感覚に定評のある名匠フィリップ・R・ロペス(Phillip R. Lopez)。MVでは、のちに世界的ポップスターとなるサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)がチャーリーの恋人役として出演し、付き合いたての瑞々しい幸福感から、徐々に関係が壊れていくまでのプロセスを圧巻の演技力で熱演しています。

狭い部屋の中でヘアカラーをふざけ合ったり、誕生日のキャンドルを吹き消したりする、どこかノスタルジックな質感の「美しい過去の記憶」。それに対して、現在のチャーリーが一人で佇む冷え切ったブルーの空間とのコントラストが、映画のような構図で交互に切り取られます。派手なアクションや事件を起こすのではなく、登場人物のリアルな表情の変化とライティングの明暗だけで、失恋の痛みを静かに描き出す演出は、楽曲が持つ切なさを何倍にも引き立てています。

カントリーとポップスの幸福な融合――グラミー常連デュオと紡いだ極上のハーモニー

洋楽の変遷を長く追い続けてきた中で、これほどまでに声の「引き算と重なり」が美しいバラードは稀だと感じさせられます。2010年代の派手なEDMブームや、昨今のTikTokバイラルを狙った短い楽曲が主流の時代を経て、あえてしっかりとメロディを聴かせる、このオーガニックでエモーショナルなハーモニーを提示してきたことに、ポップ職人としてのチャーリー・プースのブレない矜持と深い余韻を感じます。

ナッシュビルを拠点にするダン+シェイが持つ温かみのあるカントリー・ポップの質感と、チャーリーの都会的でシャープなR&Bポップセンス。一見異なる2つのDNAが、後半に向けて重なり合うボーカルハーモニーとなって爆発する瞬間、この楽曲は単なる失恋ソングを超えた、普遍的なポップスの名曲としての輝きを放ちます。激しいエフェクトに頼らない「声の力」そのものが持つ説得力は、今聴き返しても耳の奥に心地よい体温を残してくれます。

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当サイトでは、チャーリー・プースのこれまでの輝かしいキャリアや、世界的な大ヒットを記録した数々の名曲、MVのディープな解説をまとめた特設ページをご用意しています。彼の絶対音感を生かした卓越したメロディセンスと、世界を魅了し続けるポップサウンドの軌跡をより深く知りたい方は、ぜひこちらのまとめ記事もあわせてお楽しみください。

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この曲の持つ本当の切なさと美しい余韻に浸るなら、少し肌寒さを感じる秋や冬の夜、静かな部屋でヘッドホンを浸けて聴くのがおすすめです。ダン+シェイとチャーリーが紡ぐビロードのようなハーモニーが、心の中にある「忘れられない記憶」を温かく包み込み、切なさの先にある確かな一歩を踏み出す強さを与えてくれるはずです。

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この記事を書いた人

洋楽とミュージックビデオを約30年にわたり楽しんできました。ポップ、R&B、ロック、EDMを中心に、時代ごとのヒット曲やアーティストの代表曲、ミュージックビデオの表現を追いかけています。

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