Sabrina Carpenter「TEARS」は、涙や恋愛の感情を重く描くのではなく、レトロで艶のあるポップソングとして見せる1曲です。
MVでは、カルト映画のような不思議な空間、鮮やかな衣装、演劇的な表情が重なり、サブリナらしい“かわいいだけでは終わらない”世界観が際立っています。
「TEARS」はどんな曲か
「TEARS」は、Sabrina Carpenterのアルバム『Man’s Best Friend』に収録された楽曲で、軽やかなダンスポップ感とレトロなディスコの空気を感じさせるナンバーです。
タイトルの「TEARS」は直訳すると「涙」ですが、この曲で描かれる涙は、単なる悲しみの象徴というより、恋愛の高揚、皮肉、欲望、振り回される感情が混ざったものとして響きます。
重たい失恋バラードではなく、泣きたくなるほど感情が動く瞬間を、きらびやかなポップに変えているところが、この曲の面白さです。
涙をポップに変える、サブリナらしい恋愛表現
Sabrina Carpenterの近年の楽曲は、恋愛をただロマンチックに描くだけではありません。
「TEARS」でも、相手に振り回される弱さだけでなく、そこにユーモアや皮肉、少し大人びた余裕が混ざっています。
この曲が印象に残るのは、感情の扱い方が一面的ではないからです。
- 傷ついているようで、どこか楽しんでいる
- 恋に落ちているようで、相手を冷静に見ている
- 甘い雰囲気なのに、言葉の奥に皮肉がある
こうしたバランスが、サブリナ・カーペンターらしいポップの強さです。
MVはカルト映画のような不思議な世界観が見どころ
「TEARS」のMVでまず目を引くのは、現実から少し外れたような映像の空気です。
夜、事故、謎めいた屋敷、強い色彩、舞台のような演出。MV全体には、ホラー映画やミュージカル、カルト映画を思わせるムードがあります。
特に印象的なのは、映像が「怖い」「奇妙」だけで終わらないところです。
不穏な導入から始まりながら、画面の中にはユーモア、ファッション性、ショーとしての華やかさが入っていて、曲の持つレトロなダンスポップ感とよくつながっています。
Colman Domingoの存在がMVに演劇的な強さを加えている
MVには、俳優のColman Domingoも登場します。
彼の存在によって、映像はただのポップMVではなく、短編映画のような濃さを持っています。サブリナが迷い込む不思議な空間に、案内人のような存在感が加わることで、MV全体がより演劇的に見えるのです。
「TEARS」のMVは、ストーリーを細かく説明するよりも、雰囲気で引き込むタイプの映像です。
そのため、初めて見るときは細部の意味を追うより、まずは以下に注目すると楽しみやすいです。
- 赤や暗い色を使った妖しい空気
- 衣装やメイクのレトロな質感
- サブリナの表情の切り替わり
- ミュージカルのような動きとカメラワーク
- 現実とファンタジーの境目が曖昧になる演出
レトロなのに古く感じない音の作り
「TEARS」は、ディスコやダンスポップの質感を感じさせる一方で、完全な懐古ソングにはなっていません。
ビートは軽やかで、ボーカルは近くでささやくように聴こえる場面もあり、現代のポップとしての親密さがあります。
レトロなきらめきと、今っぽい距離感。
この2つが重なることで、曲全体に懐かしいのに新しい印象が生まれています。
サブリナの声も、ただ力強く歌い上げるのではなく、少し笑っているようなニュアンスを含んでいるため、歌詞の皮肉や遊び心がより伝わりやすくなっています。
「Espresso」以降のサブリナを好きな人に刺さる1曲
「Espresso」や「Please Please Please」でSabrina Carpenterを知った人にとって、「TEARS」はかなり入りやすい曲です。
共通しているのは、ポップで聴きやすいのに、言葉や表情に少し毒があるところです。
ただかわいいだけではなく、恋愛を自分のペースで見つめる強さがある。
明るい曲調の中に、皮肉や大人っぽさを忍ばせる。
「TEARS」は、そんなサブリナの魅力をMV込みで楽しめる1曲です。レトロで不思議な映像世界に入り込むほど、曲名の「涙」がただの悲しみではなく、感情があふれる瞬間そのものとして見えてきます。
Sabrina Carpenterの人気曲・MVをもっと知りたい方へ
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