「La La La」の意味は?ノーティ・ボーイ feat. サム・スミスMVで描く聞かない強さ

「La La La」は、ただ口ずさみやすいフックの曲ではありません。
ノーティ・ボーイのプロダクションにサム・スミスの声が乗ることで、“聞きたくない言葉を遮る”という感情が、ダンスソングの形で立ち上がります。
MVでは少年の旅が描かれ、耳をふさぐ仕草がそのまま曲の意味につながっていきます。

目次

「La La La」は、言葉を遮るためのフック

タイトルの「La La La」は、意味のある単語というより、相手の声を聞かないために口にする音として響きます。

歌詞では、相手の言葉や説教、傷つけるような声を拒む姿勢が中心にあります。真正面から言い返すのではなく、耳をふさぎ、自分の中に入れない。その行為が「La La La」というシンプルな反復に置き換えられています。

この曲のおもしろさは、拒絶の感情を暗いバラードにせず、身体が動くビートに変えているところです。嫌な言葉から逃げるのではなく、リズムに乗って振り払うように聴こえます。

サム・スミスの声が、軽いフックに重さを与えている

「La La La」は、Naughty Boyのダンス寄りのサウンドが前に出た曲ですが、中心にあるのはSam Smithのボーカルです。

サビの反復はとても覚えやすく、ポップソングとして一度聴くと頭に残ります。ただ、その明るさの裏側で、Sam Smithの声には少し張りつめた感じがあります。高く伸びる声が、楽しさだけでなく「もう聞きたくない」という切実さも運んでいます。

音の作りに注目すると、ビートは軽快なのに、声だけが真剣な顔をしているように響きます。そのズレが、この曲を単なるキャッチーなダンス曲で終わらせていません。

少年の旅を描くMVと、耳をふさぐ仕草

MVでは、少年が日常の場所から抜け出し、不思議な人物や犬とともに旅をしていきます。現実の物語のようでありながら、どこか寓話のようにも見える映像です。

重要なのは、少年が耳をふさぐ場面です。これは曲のフックと直接つながっていて、傷つける言葉や支配的な声に対して、自分を守るための動作として見えます。

映像は説明しすぎず、少年の表情や移動、出会う人物たちによって物語を進めていきます。歌詞のテーマを字幕のように説明するのではなく、「聞かない」という選択を、身体の動きとして見せているMVです。

ボリビアを思わせる風景が、現実と寓話の境目をぼかす

MVには、街並みや広い風景、旅の途中で出会う人物たちが登場します。現実の場所を歩いているようでありながら、少年が進むほど、映像は神話や昔話に近い手触りを帯びていきます。

この構成によって、「La La La」は個人的な感情の歌でありながら、ひとりの少年が何かから逃れ、別の場所へ進んでいく物語としても受け取れます。

耳をふさぐだけでは終わらず、歩き出す。そこに、この曲の前向きさがあります。拒絶は閉じこもるためではなく、自分を壊す声から離れるための最初の動作として描かれています。

2013年のサム・スミスを知るうえでも重要な一曲

「La La La」は、Naughty Boyの楽曲として知られていますが、Sam Smithのキャリアをたどるうえでも重要な曲です。ソロで大きく広がる前の時期に、Sam Smithの声を多くのリスナーに印象づけました。

後の「Stay With Me」などで見せる切実な歌声とは違い、この曲ではダンスビートの中で声の存在感が際立っています。バラードだけでなく、リズムの強い曲でも感情の輪郭を残せることがよく分かる1曲です。

今あらためて聴くと、「La La La」という子どもっぽい音が、かなり大人びた防御の言葉として響きます。

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