「Sorry Not Sorry」の意味は?デミ・ロヴァートがMVで見せる“謝らない”自信

「Sorry Not Sorry」は、「悪いけれど、やっぱり謝るつもりはない」という皮肉を込めた言い回しです。
デミ・ロヴァート本人は、元恋人ではなく、自分を批判してきた人々に向けた曲だと説明しています。
MVはその返答を、言い争いではなく、大勢が集まるハウスパーティーの熱気として見せています。

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「Sorry Not Sorry」は、形だけ謝って撤回しない言葉

英語の「sorry not sorry」は、謝罪の形を取りながら、実際には後悔していないことを伝える口語表現です。「悪いとは思うけれど、自分の選択を変えるつもりはない」という、挑発とユーモアが混ざった言葉として使われます。

歌詞の語り手は、自分を低く見ていた相手に長い反論を返しません。代わりに、いまの自分が充実している姿を見せつけます。

恋愛の相手へ向けた復讐歌としても聴ける内容ですが、デミ・ロヴァート自身は、批判してきた人々へのメッセージだと説明しています。曲名は謝罪ではなく、自分を小さく見せることをやめた宣言です。

怒りを前に出さず、祝祭へ変えるサウンド

冒頭では低音を効かせたビートと短く区切るボーカルが、言葉を一つずつ強く押し出します。声量だけで攻めるのではなく、リズムに言葉を引っ掛ける歌い方が、語り手の余裕を作っています。

サビに入るとコーラスの層が大きく広がり、個人的な反論が大勢で歌うアンセムのように変化します。ゴスペルを思わせる合唱感とデミの張りのある高音が重なることで、ビートに体が押し出されるような高揚が生まれます。

この曲の反撃は、相手を傷つける言葉より、自分が楽しんでいる姿の方が効くと知っています。

本物のパーティー映像が、作り物の筋書きを超えた

ハンナ・ラックス・デイヴィスが監督したMVは、デミ・ロヴァートが2017年6月29日に開いたハウスパーティーを撮影し、一本の映像に仕立てています。

冒頭にも、パーティーを開き、その様子からMVを作ったことを伝えるテロップが入ります。プールや泡に包まれた簡易バス、屋外のダンススペースなどを行き来しながら、参加者が踊り、笑い、カメラの前を通り過ぎていきます。

整えられた物語を順番に見せるのではなく、その夜に起きた出来事を細かくつなぐ構成です。少し雑然とした画面だからこそ、計算された成功アピールではなく、本当に楽しんでいる時間のように見えてきます。

豪華なカメオは、権威ではなく仲間として映る

MVにはパリス・ヒルトン、ジェイミー・フォックス、ウィズ・カリファが登場します。ただし、特別なゲストとして物語を止めるのではなく、パーティーに集まった仲間の一人として映像の流れに加わります。

豪華な顔ぶれはパーティーの規模を伝えますが、映像の中心にあるのは有名人の名前ではありません。デミが人に囲まれ、視線を気にせず踊っている状態そのものです。

批判者と向き合う場面を作らず、自分の側にいる人々との時間だけを映す。その選択が、歌詞の「もう気にしていない」という態度を説明以上に伝えています。

『Tell Me You Love Me』で深まったポップとR&Bの接点

「Sorry Not Sorry」は、2017年発表の6thアルバム『Tell Me You Love Me』の先行シングルであり、アルバムの1曲目にも置かれています。

覚えやすいポップのサビを持ちながら、低音の効いたリズム、細かく動く歌唱、ゴスペル調のコーラスによってR&Bやソウルの要素を前へ出しました。

デミ・ロヴァートの力強い声は、バラードの大きな盛り上がりだけでなく、リズム主体の曲でも存在感を持ちます。サビまで声量を温存し、最後に一気に開放する構成が、強気な言葉を単調な叫びにしません。

傷ついている最中ではなく、立ち直った後に効く

この曲が描いているのは、批判に傷ついて動けない瞬間ではありません。すでに自分の楽しさを取り戻し、相手の評価から離れた後の姿です。

短く鋭いヴァースから、大勢の声が重なるサビへ進む展開も、一人で抱えていた感情が外へ開いていくように響きます。

「Sorry Not Sorry」を聴き終えたときに残るのは、批判者への怒りよりも、自分の人生を楽しむことが最も鮮やかな返答になるという感覚です。

デミ・ロヴァートは、こうした強気なアンセムだけでなく、弱さを隠さず歌うバラードや、自分自身との葛藤を描いた楽曲も発表しています。「Sorry Not Sorry」とは異なる表情も含め、代表曲を続けて聴いてみてください。

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