LISA(リサ)のソロ活動を初めて聴くなら、まず入口にしたいのが「ROCKSTAR」です。鋭いラップ、ダンス、ファッション、故郷バンコクを使ったMVまで、BLACKPINKとは違う「ソロアーティストLISA」の魅力を短時間でつかめます。
一方、キャリアを振り返るならソロデビュー期の「LALISA」と「MONEY」も欠かせません。そこから「NEW WOMAN」などのグローバルなコラボへ広がり、2026年の「SaWaDiKa」ではタイ語、バンコク、ヒップホップを結びつけながら、自身のルーツを改めて前面へ押し出しています。
【3秒でわかる「LISA」のポイント】
- まず聴くなら: 「ROCKSTAR」。ラップ、ダンス、バンコクの映像までソロLISAの強みがまとまっている
- 代表曲・有名曲: ソロデビュー期の「LALISA」「MONEY」と、新体制を象徴する「ROCKSTAR」
- 魅力の核: ビートの上で際立つラップ、身体全体を使ったダンス、曲ごとに変化するファッションとMV表現
- 次に聴くなら: 2026年の方向性を知る「SaWaDiKa」、ポップなコラボを楽しむなら「BORN AGAIN」
LISAの代表曲は「LALISA」「MONEY」「ROCKSTAR」|初めてならROCKSTARから
LISAは2021年に「LALISA」でソロデビューし、同作に収録された「MONEY」も世界的に広がりました。この2曲は、BLACKPINKで培ったラップとパフォーマンス力を、LISA個人の名前で世界へ提示した初期の重要曲です。
その後、自身のマネジメント会社LLOUDを設立し、RCA Recordsとの新体制で発表した「ROCKSTAR」は、ソロアーティストとしての現在地を知る入口になりました。初めてLISAを聴く人には「ROCKSTAR」から入り、初期の「LALISA」「MONEY」へ戻る聴き方が分かりやすいでしょう。
| 曲名 | 入口としての役割 | 分かる魅力 | おすすめする人 |
|---|---|---|---|
| ROCKSTAR | 現在のソロLISAへの入口 | ラップ、ダンス、バンコクの映像表現 | まず1曲見たい人 |
| SaWaDiKa | 2026年の新章 | タイのルーツとヒップホップ | 最新の方向性を知りたい人 |
| NEW WOMAN | グローバルポップへの広がり | Rosalíaとの声と映像美の対比 | ファッション性の高いMVが好きな人 |
| BORN AGAIN | 豪華コラボへの入口 | ポップ、ボーカル、3人の個性 | 洋楽ポップから入りたい人 |
| MOONLIT FLOOR | 柔らかなLISAへの入口 | メロディとロマンチックな空気 | 強いラップ以外も聴きたい人 |
LISAはタイ出身で、BLACKPINKのメンバーとしてラップとダンスを担う一方、2021年からソロ活動を本格化しました。ソロではヒップホップを軸にしながら、ポップ、R&B、エレクトロニック、さまざまな国のアーティストとのコラボへ表現を広げています。
自己宣言からグローバルコラボ、そしてタイのルーツへ
LISAのソロ曲を並べると、単にサウンドが変化しているだけではありません。「自分は誰なのか」をどう見せるかというテーマ自体が少しずつ変わっています。
「LALISA」では自分の名前を掲げ、「ROCKSTAR」ではグループを離れたソロスターとしての強さをバンコクから発信。「NEW WOMAN」や「BORN AGAIN」では異なる音楽性を持つアーティストと並び、自分の個性を消さずにグローバルポップへ溶け込んでいきました。
そして2026年の「SaWaDiKa」では、タイトルにタイ語の挨拶を使い、再びバンコクを舞台にしています。「ROCKSTAR」が故郷を世界へ見せる作品だったとすれば、「SaWaDiKa」は言葉そのものまでタイへ踏み込み、ラッパーとしてのLISAをもう一度前へ出した曲です。
まず押さえたいLISAのソロ曲・MV
LISA「ROCKSTAR」
バンコクを自分のステージへ変えた、ソロ新章の自己宣言
「ROCKSTAR」は、LLOUDとRCA Recordsによる新体制で発表された重要なシングルです。硬質なビートと歯切れのいいラップに、バンコクの夜景、ストリート、大人数のダンスを重ね、LISA自身のスター性を真正面から映像化しています。ソロの強さを一度でつかみたいなら、最も入りやすい曲です。
なぜバンコクがこれほど重要なのか、タイトルの“Rockstar”が単なる音楽ジャンルを指していない理由まで知ると、このMVの自己宣言としての意味がよりはっきり見えてきます。

LISA「SaWaDiKa」
タイ語の「こんにちは」を、2026年の新章を告げる登場の合図へ変えた曲
「SaWaDiKa」は2026年9月に発表され、EP『PRESS PLAY』へつながる新たなスタートを示す楽曲です。バンコクを舞台にしながら、今度はタイトルそのものにタイ語を置き、低音とドラムを軸にしたトラックの上でラップを強く押し出しています。「ROCKSTAR」からさらにルーツへ踏み込んだ変化が分かります。
「SaWaDiKa」が実際にはどんなタイ語なのか、柔らかな挨拶と強気な歌詞がなぜ組み合わされているのか、ムエタイやトゥクトゥクを使ったMV表現まで個別記事で詳しく解説しています。

LISA「NEW WOMAN」
Rosalíaとの対比で、“強いLISA”から“変化するLISA”へ
「NEW WOMAN」はRosalíaを迎え、自分自身を更新していく感覚をクールなポップサウンドへ落とし込んだ曲です。LISAのシャープな声と動きに、Rosalíaの濃密な歌唱やスペイン語の響きが入り、ソロ曲だけでは見えにくいコラボレーターとしての柔軟さも伝わります。
Y2K的なファッションや小物が何を表しているのか、タイトルの「NEW WOMAN」が単なる“新しい女性”以上にどう機能しているのかは、MVを掘り下げるとさらに面白くなります。

LISA「BORN AGAIN」
Doja CatとRAYEを迎え、ラップとボーカルの両面を見せる華やかなポップ曲
「BORN AGAIN」はDoja Cat、RAYEとの3人の個性が交差するコラボです。攻撃的なラップだけに寄らず、ボーカルやメロディを含めたポップスターとしてのLISAを楽しめるのが特徴。強さを保ちながらも、別れの後に自分の価値を取り戻すようなテーマが曲へ奥行きを与えています。
タイトルの“Born Again”が意味する再生と、3人を印象的に見せるMVの構図は、個別記事で詳しく追えます。

LISA「MOONLIT FLOOR」
強いビートから離れ、甘いメロディと軽やかな歌声を楽しめる一曲
「MOONLIT FLOOR」は、LISAのラップや攻撃的なパフォーマンスとは違う表情を知りたいときに向いています。親しみやすいメロディとロマンチックな空気が前に出ており、ソロ作品の中でも肩の力を抜いて聴きやすいタイプです。
耳に覚えのあるメロディの背景にはSixpence None the Richer「Kiss Me」とのつながりがあります。どのように取り入れられているのかは個別記事で確認できます。

コラボ曲では、相手が変わるたびにLISAの見え方も変わる
ソロの自己宣言型楽曲だけでなく、LISAは共演相手によって声やパフォーマンスの置き方を大きく変えています。エレクトロニック、ラテン、Afrobeats、バンドポップまで並べると、「何を歌うか」以上に「誰と並んでもLISAだと分かる存在感」が強みだと分かります。
Anyma × LISA「Bad Angel」
近未来的な電子音楽の世界へ、LISAの冷たい存在感を重ねた異色作
「Bad Angel」は、Anymaが得意とするデジタルで非現実的な映像世界と、LISAのモードな表情が重なるコラボです。明るいポップやダンスMVとは距離を置き、人間と人工物の境界を思わせる冷たい映像美を楽しめます。
曲名の「Bad Angel」が示す二面性と、Anymaらしい近未来世界の中でLISAがどのような存在として描かれているのかは、個別記事で詳しく読み解いています。

LISA、Anitta、Rema「Goals」
異なる音楽文化のスターが並ぶ中で見える、LISAのグローバルな存在感
「Goals」はLISA、Anitta、Remaという異なる地域を代表するアーティストが集まったコラボです。それぞれの声やリズム感を残しながら、大きな祝祭感を持つポップへまとめられているため、LISAをK-POPという枠だけで見ないための一曲にもなっています。
3人の音楽的な背景がどのように交差しているのか、MVで描かれるスケール感まで個別記事で掘り下げています。

Maroon 5 × LISA「Priceless」
バンドポップの中に入ることで、LISAの声の軽さと華やかさが際立つ
「Priceless」はMaroon 5の親しみやすいポップサウンドへLISAが加わった曲です。強いビートを支配するタイプのソロ曲とは違い、Adam Levineの歌声と並ぶことで、LISAのボーカルの柔らかさや軽快さを楽しめます。K-POPを普段あまり聴かない人にも入りやすいコラボです。
“Priceless=値段を付けられない”というタイトルが何を指すのか、2人の対照的な歌い方については個別記事で詳しく紹介しています。

LISA「WHEN I’M WITH YOU feat. Tyla」
鋭いラップではなく、しなやかなグルーヴへ身体を預けるLISA
Tylaとの「WHEN I’M WITH YOU」では、R&B寄りのなめらかなリズムと2人の軽やかな歌声が前へ出ます。「ROCKSTAR」の硬さや「SaWaDiKa」のラップとは対照的で、LISAの柔らかな表情を知るのに適した曲です。
プールサイドを舞台にしたMVの熱気や、Tylaとのダンス・ボーカルの距離感まで見ていくと、この曲ならではの空気が分かります。

物語性や別人格まで追うなら「DREAM」と「FUTW」
LISAのMVはダンスとファッションが中心と思われがちですが、それだけではありません。「DREAM」では物語と感情を、「FUTW」では別人格を使った強いキャラクター表現を前へ出しています。この2作まで見ると、ソロ作品の振れ幅がより分かりやすくなります。
LISA「DREAM」
派手なパフォーマンスを抑え、愛と喪失の余韻を映像で残す作品
「DREAM」は坂口健太郎が出演するショートフィルム型MVで、LISAのダンスを見せる作品とは大きく方向が異なります。静かな場面や人物同士の距離、失われた時間を思わせる映像を重ねることで、LISAの楽曲にある感情面をじっくり味わえる作品です。
映像の時系列や、坂口健太郎が演じる人物との関係を追いながら見ると、MVの結末に残る余韻がさらに理解しやすくなります。

LISA「FUTW」
別人格Vixiを通して、ソロ作品の中でも攻撃的な側面を押し出す
「FUTW」は、ポップで親しみやすいLISAとは反対側にある、挑発的で荒々しいエネルギーを楽しみたい人向けです。MVでは別人格として描かれるVixiが前面に出ており、衣装や表情だけでなくキャラクターそのものを変えて見せています。
Vixiとは何者なのか、なぜこの別人格を通して曲を表現しているのかを知ると、LISAがソロ活動で取り組んでいるキャラクター表現の面白さが見えてきます。

BLACKPINKの他メンバーのソロ曲も聴き比べてみる
LISAのソロ作品を追ったあとは、BLACKPINKの他のメンバーがグループの外でどんな音楽を選んでいるのか比べてみると、それぞれの個性がさらに分かりやすくなります。
LISAがラップ、ダンス、ヒップホップ、タイのルーツを強く打ち出しているのに対し、JENNIE、ROSÉ、JISOOはそれぞれ違った方向へソロ表現を広げています。
JENNIE|ラップとポップを行き来する強い自己表現
JENNIEは「SOLO」からソロ活動を始め、「Mantra」「like JENNIE」では自分自身の名前やスタイルそのものを音楽へ落とし込んできました。LISAと同じくラップを大きな武器としながら、よりR&Bやポップへ振れた曲も多く、2人を聴き比べるとBLACKPINKでの役割の違いも見えてきます。

ROSÉ|歌声と感情を中心にしたソロ表現
ROSÉは、LISAのビートとダンスを中心にしたソロ曲とは対照的に、特徴的な歌声と感情表現を前面へ出した作品が魅力です。「APT.」のような明るいポップから、恋愛の痛みを描く曲まで振れ幅があり、BLACKPINKのボーカル面を深く知りたい人にもおすすめです。

JISOO|落ち着いた歌声と映像美で見せるポップ
JISOOは「FLOWER」をはじめ、落ち着いた声の質感と洗練された映像表現を生かしたソロ作品を発表しています。LISAのパワフルなパフォーマンスとは違う方向からBLACKPINKの世界を広げており、「earthquake」「CLICK」などへ進むとソロ活動での変化も追えます。

4人のソロ作品を見比べたあとにBLACKPINKへ戻ると、グループの楽曲の中で誰がどんな役割を担っているのかも、以前より分かりやすくなります。4人がそろった代表曲やMVをまとめて見たい場合は、BLACKPINKのアーティストページから続けて確認できます。


