現在猛威をふるっているコロナウイルスで、誰もが経験したことがない状況にとまどっている状況ですが、このウイルスに効果があるとされているのが、「HEPAフィルター」です。
このHEPAフィルターの有効性は、厚生労働省も感染症予防に有効としていますが、ニュースで聞いたことがないのですが、もうちょっと周知してほしいところです。
もくじ
HEPAフィルターとは
HEPAフィルターとは、「High Efficiency Particulate Air Filter」の略で、どういったものかと言うと、JIS規格によって規定されており、
「定格風量で粒径が0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルタ」と規定
Wiki
コロナウイルスは、インフルエンザやSARSウイルスと同様のウイルスサイズとされており、約0.1um(マイクロメートル)なので、十分に効果がありそうです。
HEPAフィルターは、病院や工業用のクリーンルームなどの空気ろ過システムで使われています。
HEPAフィルターを装備した車
そんな、HEPAフィルターを装備した車があるんです。
最近は、トヨタの時価総額を超えたと話題になっている、テスラモーターズですが、そんな装備があるとは知りませんでした。
しかも、このHEPAフィルターを装備した車は2016年に発表されており、先見の明があるのか、テスラモーターズの創業者である、イーロン・マスクは持っている人なのか、優秀な人ってなんでしょうね。
そもそもは、世界中で広まっている大気汚染から人を守ることを目的に装備された機能で、WHOの発表によると、「大気汚染を原因とする早期死亡者数は、全世界で年間880万人に登り、PM2.5とオゾンを原因とする2015年の死亡者数は約450万人」とされています。
その名は「生物兵器モード」
テスラモーターズが発売している、モデルXとモデルSに搭載されている、HEPAフィルターを使った、空調システムは、その名を、
と言われており、ネーミングセンスがかっこよすぎる。
生物兵器モードの効果はどれぐらいあるかは、テスラモーターズが公式に発表している情報があり、汚染された空気の中で生物兵器モードを動作させると、2分後には正常なレベルにまで空気をクリーンにできる性能となっています。
テスラ車の空調設定には、バイオハザードのマークがあり、これを起動することにより、生物兵器モードが作動するしくみになっています。
汚染された空気が2分後には、正常値まで下がることを示した図。
この性能を出すために、通常のHEPAフィルターよりも巨大なHEPAフィルターをテスラ車には装備されており、下の写真で、テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクが右手に持っているのが、通常のフィルターで、左手に持っているのが、テスラ車に装備されたHEPAフィルター。
4倍ぐらいのサイズがありますね。
この生物兵器モードだけで、ウイルスから身を守れるわけではないでしょうが、テスラ車ほしい~。
家族がコロナに感染した場合
家族がコロナウイルスに感染した場合、入院や宿泊施設に入れない事例があると連日、ニュースで報道されています。
そんな時に、テスラ車で隔離生活するのも一つの方法としてありではないでしょうか。これだけで防げるわけではありませんが。
イーロン・マスクってすごい
イーロン・マスクは、お騒がせなツイートして株価が下がった、なんてお騒がせな人というイメージ。
2018年のエイプリルフールには、「テスラが経営破綻した」と冗談を投稿したところ、株価が8%も値下がりする事件なんてことも。この時テスラ株を買っておけば!
ですが、これまで様々な事業を立ち上げてきた、すっごいことやっている人なんですよね。
PayPal
過去には、日本ではあまりなじみがないですが、アメリカでは超有名の電子決済サービスを展開している、PayPalの前身、X.comを創業しています。
SpaceX
また、ZOZOTOWN前社長の、前澤友作氏が月に行くと話題になっていますが、この月に行くスペースシャトルを作っているのが、「SpaceX」で、創業者がイーロン・マスク。
SpaceXが作成する、超大型ロケット「Starship」で月に行く計画が2023年に計画されています。
イーロン・マスクは、SpaceXで宇宙開発をする理由をこのように語っています。
「地球が生存可能な環境でなくなったときのために、他惑星に文明のバックアップを用意しておく必要がある」
SF映画みたいなことを、普通に語ってるんでしょうね。「文明のバックアップ」なんて、かっこよすぎる。
2020年8月3日には、SpaceXが開発した新型宇宙船「クルードラゴン」に乗った宇宙飛行士2人が無事に地球に帰還したと報じられています。
テストに成功した後は、9月にも正式なミッションとして、日本の野口聡一宇宙飛行士が搭乗して、宇宙に飛び立つことが決まっています。
ハイパーループ
時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想を提唱し、サンフランシスコとロサンゼルス間の全長610kmを結ぶ計画を立てています。
ハイパ-ループは、真空状態のチューブの中を高速移動する、未来の輸送機関とされており、現在はテスト試験を進めている段階。
家庭用でもHEPAフィルター
家庭用でも、HEPAフィルターを搭載した空気清浄機や、エアコンが発売されており、PM2.5対応となっている製品が既に出回っています。
コロナウイルスのウイルスサイズは、PM2.5程度であるため、PM2.5対応製品を購入すれば、家庭でも一定の効果が期待できそうです。
どのような製品があるかは、こちらの記事で。
換気の悪い場所ではHEPAフィルターの空気清浄機設置して【コロナ対策】最後に
テスラの車に乗っていれば、ウイルスも少しは安心できますね。ただし、コロナウイルスについては分かっていないことが多いので、どこまで効果があるかは、分かりませんが。
少なくとも、生物兵器モードでも、車内にいる他の人からの、飛沫は防げませんね。
HEPAフィルターだけでなく、踊る車でもあるモデルXはいつか買いたい車です。
コロナ対策で、体温が気になる場合は、こちらの記事から。
予測式体温計は高く出たり低く出たりする